Dockerを使うと、Node.js、データベース、Webサーバーなどの開発環境をコンテナとして用意できます。
この記事では、2026年6月時点のWindows環境を前提に、Docker Desktopをインストールする手順を解説します。
- この記事でやること
- Docker Desktopとは
- インストール前に確認すること
- Windowsのバージョンを確認する
- メモリを確認する
- 仮想化が有効か確認する
- WSL2とは
- WSL2が入っているか確認する
- WSL2をインストールする
- WSLを更新する
- WSL2を既定にする
- WSLの状態を確認する
- Docker Desktopをダウンロードする
- Docker Desktopをインストールする
- WSL2を使う設定を選ぶ
- Docker Desktopを起動する
- Docker Desktopの設定を確認する
- Dockerコマンドが使えるか確認する
- hello-worldで動作確認する
- Docker Desktopが起動しないときの確認ポイント
- dockerコマンドでエラーが出るとき
- WSL2の容量や動作が気になる場合
- Windowsコンテナについて
- まとめ
この記事でやること
この記事では、次の流れでDocker DesktopをWindowsにインストールします。
- Windowsの環境を確認する
- WSL2を有効にする
- Docker Desktopをダウンロードする
- Docker Desktopをインストールする
- Docker Desktopを起動する
- コマンドでDockerの動作確認をする
hello-worldコンテナを実行する
この記事では、Windows上でLinuxコンテナを使う一般的な構成を前提にします。
Webプログラミングの学習でDockerを使う場合、まずはこの構成で問題ありません。
Docker Desktopとは
Docker Desktopは、WindowsやMacでDockerを使うためのアプリです。
WindowsにDocker Desktopを入れると、コマンドからDockerを使えるようになります。
たとえば、次のようなことができます。
- Node.jsの開発環境を用意する
- MySQLやPostgreSQLなどのデータベースを動かす
- Webアプリの開発環境をコンテナでそろえる
- チーム内で同じ開発環境を使いやすくする
Webプログラマーを目指す場合、Dockerは必須ではありませんが、Node.jsやデータベースを使う段階になると知っておきたいツールです。
インストール前に確認すること
Docker Desktopをインストールする前に、Windowsの環境を確認します。
主に確認するのは、次の項目です。
- Windows 10またはWindows 11を使っているか
- 64bit版のWindowsか
- メモリが8GB以上あるか
- WSL2を使える状態か
- BIOSまたはUEFIで仮想化が有効になっているか
Docker Desktopは、Windows上でLinuxの仕組みを使ってコンテナを動かします。
そのため、現在のWindows版Docker Desktopでは、WSL2を使う構成が基本になります。
Windowsのバージョンを確認する
まず、Windowsのバージョンを確認します。
- Windowsキーを押す
winverと入力する- Enterキーを押す
すると、Windowsのバージョン情報が表示されます。
Windows 10の場合は、22H2以降か確認します。
Windows 11の場合は、23H2以降か確認します。
古いバージョンの場合は、先にWindows Updateを実行してください。
メモリを確認する
次に、パソコンのメモリを確認します。
- スタートボタンを右クリックする
- 「システム」をクリックする
- 「実装RAM」を確認する
Docker Desktopを使う場合、メモリは8GB以上あるとよいです。
メモリが少ないと、Docker Desktopの起動やコンテナの実行が重くなることがあります。
仮想化が有効か確認する
Docker Desktopでは、仮想化機能を使います。
仮想化が有効になっているかは、タスクマネージャーで確認できます。
- Ctrl + Shift + Escキーを押してタスクマネージャーを開く
- 「パフォーマンス」タブを開く
- 「CPU」をクリックする
- 「仮想化」が「有効」になっているか確認する
「仮想化:有効」と表示されていれば問題ありません。
「無効」と表示されている場合は、BIOSまたはUEFIの設定で仮想化を有効にする必要があります。
設定名はパソコンによって違いますが、次のような名前で表示されることがあります。
- Intel Virtualization Technology
- Intel VT-x
- AMD-V
- SVM Mode
BIOSやUEFIの画面はメーカーによって違うため、自分のパソコンのメーカー名と「仮想化 有効」などで確認してください。
WSL2とは
WSLは、Windows上でLinux環境を使うための仕組みです。
Docker Desktopは、Windows上でLinuxコンテナを動かすためにWSL2を使います。
Web制作やWebアプリ開発でDockerを使う場合、基本的にはWSL2を使う構成で進めます。
WSL2が入っているか確認する
まず、WSLが入っているか確認します。
Windowsのスタートメニューで「PowerShell」と検索し、PowerShellを開いてください。
PowerShellで次のコマンドを実行します。
wsl --version
バージョン情報が表示されれば、WSLは入っています。
表示されない場合や、古いWSLが使われている場合は、次の手順でWSLをインストールまたは更新します。
WSL2をインストールする
WSLが入っていない場合は、PowerShellを管理者として開きます。
- スタートメニューで「PowerShell」と検索する
- 「Windows PowerShell」を右クリックする
- 「管理者として実行」をクリックする
PowerShellを開いたら、次のコマンドを実行します。
wsl --install
インストールが始まります。
途中で再起動を求められた場合は、パソコンを再起動してください。
再起動後、UbuntuなどのLinux環境の初期設定画面が出ることがあります。
ユーザー名とパスワードを求められた場合は、自分で決めて入力します。
ここで入力するパスワードは、Windowsのログインパスワードとは別のものです。
WSLを更新する
すでにWSLが入っている場合でも、念のため更新しておきます。
PowerShellで次のコマンドを実行します。
wsl --update
更新が完了したら、次のコマンドでWSLの状態を確認します。
wsl --version
WSLのバージョン情報が表示されればOKです。
WSL2を既定にする
次に、WSL2を既定のバージョンにします。
PowerShellで次のコマンドを実行します。
wsl --set-default-version 2
これで、今後作成されるLinux環境はWSL2になります。
WSLの状態を確認する
WSLの状態は、次のコマンドで確認できます。
wsl -l -v
実行すると、インストールされているLinux環境の一覧が表示されます。
表示例は次のようになります。
NAME STATE VERSION
* Ubuntu Stopped 2
VERSIONが2になっていれば、WSL2で動いています。
VERSIONが1になっている場合は、次のコマンドでWSL2に変更できます。
wsl --set-version Ubuntu 2
Ubuntuの部分は、自分の環境に表示されている名前に合わせて変更してください。
Docker Desktopをダウンロードする
WSL2の準備ができたら、Docker Desktopをダウンロードします。
- ブラウザでDocker公式サイトを開く
- Docker Desktopのダウンロードページを開く
- Windows版のインストーラーをダウンロードする
通常のWindowsパソコンであれば、x86_64版を選びます。
Arm版Windowsを使っている場合は、Arm向けのインストーラーを確認してください。
ダウンロードすると、次のようなファイルが保存されます。
Docker Desktop Installer.exe
Docker Desktopをインストールする
ダウンロードしたDocker Desktop Installer.exeをダブルクリックします。
インストーラーが起動したら、画面の案内に従って進めます。
インストール中に、インストール方式を選ぶ画面が表示されることがあります。
個人で学習用に使う場合は、基本的にper-userインストールで進めます。
per-userインストールは、現在のユーザー用にDocker Desktopを入れる方式です。
会社や学校の共有パソコン、複数ユーザーで使うパソコンの場合は、管理者の方針に従ってください。
WSL2を使う設定を選ぶ
インストール中に、WSL2を使う設定が表示される場合があります。
その場合は、WSL2を使う設定を選んで進めます。
表示例としては、次のような項目です。
Use WSL 2 instead of Hyper-V
Web制作やWebアプリ開発の学習では、WSL2を使う構成で進めれば問題ありません。
インストールが完了したら、画面の案内に従って閉じます。
Docker Desktopを起動する
インストールが終わったら、Docker Desktopを起動します。
- スタートメニューを開く
- 「Docker Desktop」と検索する
- Docker Desktopをクリックする
初回起動時に、利用規約の確認画面が表示されることがあります。
内容を確認して進めてください。
起動には少し時間がかかる場合があります。
画面にDocker Desktopのダッシュボードが表示されれば、起動できています。
Docker Desktopの設定を確認する
Docker Desktopが起動したら、WSL2が使われているか確認します。
- Docker Desktopを開く
- 右上の歯車アイコンをクリックする
- 「General」を開く
- WSL2を使う設定になっているか確認する
環境によっては、WSL2が標準で有効になっていて、設定項目が表示されない場合もあります。
WSL連携を確認する場合は、次の場所も見ておきます。
- Docker Desktopの設定を開く
- 「Resources」を開く
- 「WSL Integration」を開く
- 使いたいLinux環境の連携を有効にする
UbuntuなどのWSL環境からDockerコマンドを使いたい場合は、ここで連携を有効にします。
Dockerコマンドが使えるか確認する
次に、Dockerコマンドが使えるか確認します。
PowerShellを開いて、次のコマンドを実行します。
docker --version
次のようにバージョンが表示されればOKです。
Docker version 〇〇.〇〇.〇, build xxxxxxx
次に、Docker Desktopと正常に接続できているか確認します。
docker version
ClientとServerの情報が表示されれば、Docker Desktopと接続できています。
Serverの情報が表示されない場合は、Docker Desktopが起動していない可能性があります。
その場合は、Docker Desktopを起動してからもう一度実行してください。
hello-worldで動作確認する
最後に、Dockerの動作確認としてhello-worldを実行します。
PowerShellで次のコマンドを実行してください。
docker run hello-world
初回実行時は、必要なイメージが自動でダウンロードされます。
成功すると、次のような内容が表示されます。
Hello from Docker!
この表示が出れば、Docker Desktopのインストールと動作確認は完了です。
Docker Desktopが起動しないときの確認ポイント
Docker Desktopが起動しない場合は、次の点を確認してください。
- Windows Updateが最新になっているか
- WSLがインストールされているか
- WSLが更新されているか
- WSL2が有効になっているか
- 仮想化が有効になっているか
- Docker Desktopを再起動したか
- パソコンを再起動したか
特に多いのは、WSL2が正しく有効になっていない場合と、BIOSまたはUEFIで仮想化が無効になっている場合です。
まずは、PowerShellで次のコマンドを確認してください。
wsl --version
次に、WSL環境がWSL2になっているか確認します。
wsl -l -v
VERSIONが2になっていればOKです。
dockerコマンドでエラーが出るとき
dockerコマンドでエラーが出る場合は、Docker Desktopが起動しているか確認してください。
よくあるのは、Docker Desktopをインストールしただけで、まだ起動していない状態です。
PowerShellで次のコマンドを実行したとき、
docker version
Clientだけ表示されて、Server側でエラーが出る場合は、Docker Desktopが起動していない可能性があります。
スタートメニューからDocker Desktopを起動して、少し待ってからもう一度試してください。
WSL2の容量や動作が気になる場合
Docker Desktopを使っていると、イメージやコンテナが増えて容量を使うことがあります。
不要なコンテナやイメージが増えた場合は、Docker Desktopの画面から削除できます。
コマンドで確認する場合は、次のコマンドを使います。
docker images
コンテナの一覧を見るには、次のコマンドを使います。
docker ps -a
Windowsコンテナについて
Docker Desktopでは、LinuxコンテナとWindowsコンテナという言葉が出てくることがあります。
Webプログラミングの学習で使う場合、多くはLinuxコンテナを使います。
Node.js、MySQL、PostgreSQL、Nginxなどを使う場合も、まずはLinuxコンテナで進めることが多いです。
Windowsコンテナは、Windows向けの特殊な用途で使うものです。
初心者がWeb開発の学習でDockerを使う場合、最初からWindowsコンテナを使う必要はありません。
まとめ
WindowsでDocker Desktopを使うには、まずWSL2の準備が必要です。
基本的な流れは次の通りです。
- Windowsのバージョンを確認する
- 仮想化が有効か確認する
- WSL2をインストールまたは更新する
- Docker Desktopをダウンロードする
- Docker Desktopをインストールする
- Docker Desktopを起動する
docker --versionで確認する

